2013年6月19日水曜日

走ったことのない道を無くしていくこと。

なるほどサイクリングロードなんて便利なものがあって、その上を走っていれば簡単にゴール地点には到達するようにできている。
だいたいは河川敷、堤防の上を丁寧に舗装したもので自動車が進入する恐れもなく快適に、疲れさえ知らなければノンストップで走り抜けることはできる。

そんな道をストイックに、一定のケイデンスを維持しながらとか、どこまでスピードを上げられるかとか、考えながら疾走するわけですが、一体それが何なんだ?と、もし聞かれたら、ダイエットのための運動ですよ、としか答えようはなく。
確かに軽いジョギングに比べるとサイクリングでのカロリー消費はその結果にかなり期待できる。
走り終えてすぐに体重計に乗って驚くこと必至ですね。

比較ついでで言うと、ランで痛めがちな膝を痛めない代わりにお尻と言うか股ぐらが痛くなるんですがね。
あと疲労の加減はそんなに変わらない。
しかし多分、何らかの事故が起きた時のダメージは数倍大きかろう、とは想像がつく。
転倒、衝突、その他...。
だからヘルメットは被るわけだけど、ボディに関してはほぼ無防備状態です。

それとリスクといえば、パンクの恐怖。怖い訳じゃないけどタイヤの劣化は必然として進む訳で、パンクチャーのタイミングはそのうち絶対やってくる、きっとくる、いつかくるのが分かってるだけに「やだなあ」という思いはずっと抱えなくちゃならない。補修のキットとスキルは備えた上でも、予知できないだけにやっぱり嫌なもんだ。

そんなモヤモヤッとした思いとともに、走る。
そのうち近所のサイクリングロードは制覇する。
新しい、知らない道を求めて地図を眺めるか、いつもの道から外れて何か目的を設定するか。
体力勝負だけじゃなく、いかに五感を駆使するか。
また方向感覚や距離と時間の感覚、天候や風の移り行く先を読む力なんてのを開発して。

そういう楽しみ方を一つ一つ経験として重ねて、走ったことのない道を無くしていって。
人間というものは成長するんだろうな、という話。

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